30歳になってしまった……これからどう生きるのか
脂質糖質炭水化物たりてますか?
おやつは心の栄養素
30歳無職童貞の唯唯です。
今回は、仕事辞めて30歳を迎えてしまった絶望のお話
30歳になりました
2022年5月27日、私は30歳の誕生日を迎えました。
24日付で前職の某共産系組織を退職していたため、30歳無職童貞という、考えうる限り最悪のモンスター状態で人生の節目を迎えてしまったのです。
人様に迷惑をかけてしまっているのは仕方がないので、せめて法律を守り、罪を犯さず社会の隅っこで生きていかなければなりません。
そんな30代の入り次に立ったわけですが、これからどう生きていけばいいのか?
色々な書籍やサイトを手掛かりに考えていきたいと思います。
もしよかったら哀れな30歳に何かくれたらうれしいです。
もちろんくれなくてもいいです。
30歳という絶望
30歳という年齢になったからといって、何かが大きく変わるわけではありません。
今日は昨日の延長線上だし、昨日の忘れ物を取りに戻ることはできません。
日が沈めば今日は明日へとつながっていきます。
当然29の次は30なので、29歳12ヶ月は30歳ということになります。
しかし、30歳という切りいい年齢を迎えた朝、未来へのおぼろげな希望は朝日に焼き尽くされ、茫々たる絶望の荒野に投げ出されてしまった気がしたのです。
空っぽであることが絶望
さて、これまでの人生を振り返ってみても、何かを成し遂げたという記念碑は見当たらず、いたずらにさまよった足跡は、あっちにふらふらこっちにフラフラ、放浪するわけでもなく、どこかにたどり着くでもなく、大洋に漕ぎ出すわけでもなく……。
他の人は大学卒業したならば7-8年のキャリアを積み、仕事と人生とで強固なつながりを作れている頃です。
また、人間関係を構築していれば、結婚し子供が生まれていてもおかしくありません。
そういったライフイベントを経験していないため、ひたすらに幼い魂と年を取っていく肉体という、アンバランスな用地モンスターという状態になってしまっています。
仮に自分の部屋にいる時間が多くても、趣味や創作などに打ち込み継続をしていれば、何らかの成果を得ることもあるでしょう。
少なくとも、継続したという結果は残ります。
私にはそういった積み重ねの痕跡が一切ありません。
30年間の積み重ね、成果が見当たらず、全く空っぽのまま年齢を重ねてしまい、空っぽのまま死に向かっていくということが怖くてたまらないのです。
無職であることが絶望
仕事を辞めれば元気になると思っていましたが、実際には有休消化の2週間をひたすらおびえて過ごしていました。
朝になり世間が動き出すのが怖くて、夜になり一日が終わると何もしていない焦燥感に襲われます。
せっかくの2週間を全くの無為に溶かしてしまったのでした。
やったことといえば、転職サイトで応募したことと職業訓練を申し込みに何度かハローワークへ行ったくらい。それ以外の時間を有効活用することもありませんでした。
(あとは手慰みをしていたくらいでしょうか。それだけは義務でもないのに、日課のごとく欠かさず行っておりました)
職業訓練を受けられることになっても、半年後就職し社会復帰できるのか。
職業訓練を受けられない場合、就職はどうするのか。
職に就いていなければ、老親をどうにかすることも自分の生活を維持することすらできません。
まさか親の年金だよりで食っていく……なんてわけにもいかないし、生活保護を受けるということも不可能に近いです。
毎日出勤するだけで定期的にお給料をもらえることは当たり前でもなんでもないこと、働いていないということ=社会参画しないということがこんなに恐ろしいことを思い知らされました。
それでも生きていく
それでも、そんな自分でも、生きていかなければなりません。
……いや、本当は生きていることは義務ではないのですし、私が消えても何も起きないのですが……。
働いて、親をどうにか養って、自分の生活を成り立たせ、そして社会に迷惑をかけずに消えていく。とにかく毎日を生きていかなければならないのです。
何かいい手引きがないかと思っていたところ、ブックオフでなかなか刺激的な帯の本を見つけたので、こちらを読みながら、どうにか生き延びていく方向を考えたていきます
30歳は人生の90%を決めてしまうらしい
今回参考にする本は、本田健さんの
「30代にしておきたい17のこと」
という本です。
ごらんのとおり、なかなか刺激的なキャッチですね。
30代で人生の90%が決まる!
本当でしょうか?
40歳以上で、人生の大半が変わったという反例が一つでも出ると覆ってしまいそうですが(笑)
なんて、性格の悪さを露呈する前に、まずは本文を読んでいきたいと思います。
これが30代にやるべき17の事リストだ!
まずはざっくりとどんな教えが立項されているかを見てみます。
少し長くなりますが、目次から引用してみます。
- 「すべてを手に入れることは不可能」だと知る
- 変えられることと、変えられないことの違いを知る
- 自分の勝ち(負け)パターンを知る
- セルフイメージを定期的にチェックする
- お金と真剣に向き合う
- パートナーや子供を持つかどうか決める
- 自分の居場所を決める
- 両親とお別れしておく
- 年齢の離れた友人を持つ
- 運を味方につける
- 自分のうちに潜むダークサイドを癒す
- メンターから学び、教えを次にまわす
- 人脈を金脈に変える
- 才能の掛け算で勝負する
- 大好きなことを仕事にする
- 人生の目的を知る
- 自分のお葬式の弔辞を書いてみる
以上17項目がやるべきことリストの概略となります。
すべてについて説明しようとすると、著作権的にも問題ですし、無駄な長文になります
そこで、個人的に特に気になった部分について、簡単に述べていきたいと思います。
人生を決める30代の生き方
30代で90%が決まるとはどういうことか?
最も大きな選択である
仕事・住居・パートナー
の3要素を決定するのが30代であると筆者は言います。
20代までは、業界や業種を大きく変える転職をしたり
自分の居場所を探して様々な土地を訪れ住居を変えたり
様々なパートナーと交流し、触れ合ったり
といったことができます。
20代であればそれが許されますし、実行するエネルギーも十分にあります。
一方30代になると、転職市場での選択肢はグッと狭まります。
職場ではマネジャーとしての働きを期待されるようになり、転職でも管理経験の有無や上級資格の有無がより問われるようになり、未経験職種での採用は減っていきます。
20代は若さや成長への期待、ポテンシャルで採用されていたものが、30代は経験を積んでいることが暫定の採用となるのです。
職場が固定されると、次に住居が固定されます。
職場からの距離や家賃、周りの環境などのステータスをどうにかやりくりしてモアベターな場所を選ぶことになるでしょう。
転勤がない限り、そこから大きく離れた所へは行けず、自分の拠点を定めることになります。
それとほぼ時を同じくして、パートナーの固定化が発生します。
これからの人生を共に歩む相手を選び、契約を交わすことで、他の女性とのかかわりは減っていくことでしょう。
このように、30代は様々な要因での固定化が発生し、選択肢の枝葉を切り落としていく作業が必要となるようです。
「すべてを手に入れることは不可能」だと知る
20代は可能性の翼を大きく広げ、自分の所属する国や地域、コミュニティを超えた交流を盛んに行い、自分にはいろいろなことができると感じることが多かったと思います。
しかし30代になるころには、自分の得意不得意や周りの事情などにより、できないことがどんどん増えていきます。
時間・カネ・エネルギー という有限なリソースを、やらなければならない事・やりたいことに振り分けて、最大の成果を出そうという選択が求められます。
自分の資源埋蔵量と、その使い道を考えることで、利潤最大化を目指す必要があります
世界を変えようとしない。
また、20代の終わりころになると、自分が思うより世界は大きく、自分の起こした行動ではなかなか変わらない、自分は主人公ではないと気づくのではないでしょうか。
自分は毎日繰り返しとなる仕事をして、家に帰り自分の時間を過ごす。夜寝るとすぐにまた次の日の仕事が待っている……。
まるで、同じトラックをグルグルと走り続けているような、代り映えのしない毎日が続く……。
一方で、インターネットの世界には、キラキラ輝く生活がいくつも見え隠れする。
配信をするだけで数百万円を稼ぐ人、毎日のように美女を抱いている人、お金に糸目をつけず豪遊する人……。
そうでなくても、自分らしいオリジナリティを持って生きている人。
自分と自分以外のネット上の情報との格差に暗澹たる思いを抱くことも多いと思います
自分が主人公ではなく、モブキャラになってしまったような切なさがあります。
評論家の東浩紀さんは『弱いつながり』の中で
ぼくたちは環境に規定されています。「かけがえのない個人」などというものは存在しません。ぼくたちが考えること、思いつくこと、欲望することは、たいてい環境から予測可能なことでしかない。
(中略)
しかしそれでも、多くのひとは、たったいちどの人生をかけがえなのないものとして生きたいと願っているはずです。環境から統計的に予測されるだけの人生なんてうんざりだと思っているはずです。
「弱いつながり」 p9-p10
という、環境からのアウトプットとかけがえのない人生への欲望という矛盾により苦しむ人が多いと述べています。
主観と客観・実存と構造・モルと分子
その矛盾こそ苦しみの根源であると説いています。
こんな世界を自分の手で変えたいと思ったことは誰しもあるのではないでしょうか。
僕と同年代で、僕よりはるかに輝いた毎日を過ごしている、あこがれのクリエイター
堀元見さんも、世界を変えようとした一人です。
近著ビジネス書100冊本では
「教え13 世界を変えようとしない」
という項を立て、箕輪厚介さんをいじっているのだけれど、そんな彼も実は世界を変えようとした一人だったようです。
noteにて
大学生の頃、僕は世界を変えようとしていた。
起業を意識し始めたのは20歳の頃だ。当時、家入一真さんの著書にハマっていて、「俺も会社作って世界を変えたい!声をあげたい!事業を作ることは、社会に一石を投じることなのだ!」みたいになっていた。
拝啓、世界を変えたかった僕へ。ダサくてセコい、起業のはなし。
という文章から始まるかなりエモい記事を投稿しています。
エネルギーが十分にあり、経験を積んでいた20代後半だからこそできたプロジェクトであり、そして、彼が成熟するとともに散ってしまったプロジェクトであります。
サンプル1で語ると、ビジネス書の教えのように喝破されてしまいそうですが、一人の人間が賭けに敗れ、新たな勝負を始める物語として面白いのでぜひ読んでみてください
さて、つまり何が言いたいのか? といえば、30代というのは現実の地表に着地して自分の足で歩いていかなければならない、非常に苦しい旅の始まりなんだということです
あれもしたい
これもしたい
もっとしたいもっともっとしたい
と夢の風船を括り付けて空を飛ぶ時間は終わり、荷物を増やしながら一歩一歩大地を踏みしめる時間が来たのです。
世界を変えようとするのは若者かリソースが潤沢な人の役割で、そこにたどり着けなかった私は、現実と向き合い「ふぁっくふぁっく」と吐き捨てながら地べたを歩くしかないのでしょう。
そして、その中で、歓びや悲しみを拾い集めることで幸せを作っていくことが重要になるのでしょう。
何はともあれ金が必要
30代になり、まともな人間であれば親元を離れて自分の生活を営んでいることが多いと思います。
家族ができたり、親がボケてしまったりなど、とにかくお金が必要になってくる時期でもあります。
上のようなロマン主義者のような戯言を吐くことも大事ですが、まずはその基盤となるカネを調達することが先決です。
そして、そのタメに最も手っ取り早いのは、働くことです。
働いてカネを稼いでから上のような妄想ごとにいそしみたいと思います。
点を打つしかない
30という一つの区切りを迎えて、自分が空虚であるということを自覚した私は、どうしたらいいのか?
答えなんかとっくにわかっていて、今からでもいいから努力の積み重ねを始めることです。継続的な努力と成果のアウトプットによってのみ、自分の人生の軌跡が描かれていくのです。
本を読んで知った風なことを書いているよりも、リアルな体験を通して、自分の人生を形作っていかなければなりません。
結論:動けデブ
という身もふたもないところに着地することにしてこの記事も終わりにしましょう
まとまりがなくて誠にごめんなさい
へば