トゥイッターで「りぼん」の付録がガチだって話題になっていたから買ってみた件
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おやつは心の栄養素
低収入童貞子供部屋おじさんの唯唯です。
29歳子供部屋おじさん少女雑誌を購入す
みなさんは、漫画読みますか?
現在、一生かかっても読み切れないだけの漫画があふれていますよね。
Twitterを眺めるだけでもいろいろな人が描いた一次創作・二次創作漫画、月額課金制のサイトに誘導するために序盤だけ載せたちょっとエッチな漫画広告など……
YouTubeでも漫画風動画が人気だったりするようです。
某研究所とかワダイ提供する人とか……。
そんな漫画が飽和している昨今、漫画雑誌は様々な付録をつけて購買につなげようとしているようです。
そんな中、少女漫画雑誌「りぼん」の付録が「ガチ」だとTwitter上で話題になっていたため、その真偽を確かめるべく一行はジャングルの奥地へ向かいました。
きっかけはトゥイッターでの話題
様々な話題が生まれては消えていくツイッターのタイムライン。
そんな中とある話題が目に入りました。
曰く「今月のりぼんの付録は、ガチだ」とのこと。
その話題はロケットニュースやまとめサイトでも取り上げられていた模様で、目に入る機会が多くなりました。
リボン編集部の公式Twitterで紹介されていたものを貼ると、このような付録がつくとのこと。
🎀 #りぼん 9月号本日発売🎀
— りぼん編集部 (@ribon60th) 2021年8月3日
📢大本命!!義姉弟ラブ#春田なな 先生#キスで起こして。💋
📢超豪華10大ふろく!!#まんが家セット 🖋📖
これ1冊で道具が全部そろっちゃう…❣️
📢堂々完結!!#木下ほのか 先生#ハツコイと太陽 ☀️💕#みかづき唯 先生の読みきりも大注目👀
書店へGO〜〜💨✨ pic.twitter.com/jhLNuBlYz5
いや、思った以上にガチやないかい!!
こんな豪華な付録がついて600円ほどで買えてしまっていいのでしょうか?
いや、だが待ってほしい。
これはあくまで編集部の撮った写真であることを忘れてはなりません。
プロのキャメラマンが撮った写真で、実際以上によく見せている可能性が否定できないのです。
実際、どれほどのもんか自分の目で確かめるべきでしょう。
というわけで仕事終わりに最寄りの東山堂さんに酔ってみることにしました。
人生初の少女漫画誌
少女漫画コーナーというものにおそらく人生初めて足を踏み入れました。
少年漫画誌・青年漫画誌・女性誌などと明らかに異なる空気を感じます。
何か、きっとこれから白馬の王子さまや素敵なお姫様と出会って恋に落ちて結ばれるんだ。というようなキラキラした雰囲気に満ちているような感じがしました。
なお、実際にはドロドロした感情の漫画もあるようですが、表紙や装丁を見た限りでは、そのような不穏な空気を感じることはありませんでした。
通報されなくてよかった
はじめてピンク色のカーテンをくぐった時と同じくらいか、それ以上に緊張しました。
幸い、店内に少女漫画を購買層のお客さんはおらず(それどころか自分ともう一人くらいしかお客さんいなかったんじゃないかな?)防犯ブザーを鳴らされることはありませんでした。
しかし、太って死んだ魚の目をした子供部屋おじさんが少女漫画雑誌を抱えてレジに向かう姿はどのように見えたのでしょう。
通報されることなく購入できたため結果オーライですが、危ない橋を渡ってしまったと感じました。
開封
家に帰りさっそく開封してみます。
開封と言っても、このように輪ゴム二本で止められているのを外すだけなのですが。
というわけで外してみます。
思った以上にガチ
いかがでしょうか? 個人的には想像していた3倍くらいガチのセットが入っていて驚きました。
特にB5サイズではありますが、原稿用紙とスクリーントーンは実物が入っており、これから漫画を描きたい人にとってはとても良いと感じました。
実際にどんな紙に描くのか?
どんな引っかかり方をするのか?
ということを感じながら練習することで、応募原稿を作る時に戸惑うことが少なくなりそうで良いと思います。
漫画家発掘するという意思を感じる
また、細かいところですが、応募用封筒がついているのも良いと思いました。
実際に作品を描き上げて応募用封筒に入れて郵送すれば、編集部に見てもらえる
(かもしれない)
という実感を持ち、作品を作るモチベーションが上がりそうだと感じました。
パラパラと紙面をめくっていると、こんなものまで閉じこまれていることに気が付きました。
(なお、しっかり表紙にも書いてありました。ちゃんと読まなきゃダメですね)
これすごくないですか?
デジタル作画指南まで入っているんです。
しかもレイヤーごとに色を数値で示しているので、ステータスを同一にすれば同じ色で塗ることができるという新設設計。
これならデジ作画初心者も取り組みやすいですよね!
デジタルだろうがアナログだろうが、とにかく読者の中から次の原石を見つけ出そうという編集部の気概を感じます。
一方そのころ少年漫画誌は……
コロコロコミックにも、お絵描きセットはついてきていますが、こちらははがきコーナーを充実させるためのように見えます。
内容を見ずに断じることはできませんので何とも言えませんが、なんとなくおふざけ感があるような気がします。
この違いって何なのだろう? という仮説
少女漫画誌と少年漫画誌、同じお絵描き系付録で何故このような差異が生まれるのか?
特にデータとかない個人の感想ですが(たらこ論法)
漫画の供給源が異なるってことなのでしょう。
少女漫画は、読者が共感しやすい社会情勢や学校での出来事、物語構造が求められるため、読者と同世代の書き手も大事な供給源となりえます。
一方少年漫画において最も求められるのは、原稿のクオリティであり、それは読者世代にはなかなか再現ができないモノなのだと思います。
そこで、少年漫画誌ではセミプロあるいはプロの漫画家を原稿の供給源としているのでしょう。
また、少年漫画誌は玩具やカードゲーム、ゲームソフトの販促媒体であるという一面もあるため、付録もおのずからそれらの販売につながるような中身になっていると感じました。
どちらが良い悪いではなく、目的が異なるため中身も異なるというのは当然ですよね。
まとめ:みんなも軽率にマンが書き始めような!!
さて、今回は少女漫画誌の付録がガチで漫画家育成をしに来ているという中身でした。
しかし、漫画というのはもっともっと自由に描いて発表できるものだと思います。
そして、今は発表の場が無数にあります。
プロでも例えば……
高橋ツトム先生はケント紙の原稿用紙は描きづらいからという理由から、A4コピー用紙に描いてそれをスキャンしています。
山下和美先生は「ランド」の原稿において、書道の墨を使った一枚絵を載せています。
藤田和日郎先生は、修正液すら描画道具として活用しています。
その他アマチュアも含めると数えきれないほどの表現や発表方法があります。
こんな感じでオンラインで学ぶ場も増えてきましたし、さらに表現活動しやすい環境になり続けることでしょう。
みんなも軽率にマンが書き始めてうPしような!!
へば